ロッテ佐々木朗希投手(19)が高校時代にたどり着けなかった甲子園で、念願のプロ初勝利を挙げた。

最速154キロの直球を主体に、セ・リーグ首位を走る阪神打線に立ち向かった。5回を投げて7安打4失点(自責3)。強い打球を打たれることも多かった一方、三振を5個奪うなど能力の高さも示した。5回に降板するも、6回表にチームが逆転し、勝利投手の権利が舞い込んだ。

19年ドラフト会議ではパ・リーグの4球団が1位競合した末に、ロッテ井口資仁監督(46)が引き当てた。プロ1年目の昨季は肉体強化のため、実戦登板はなし。2年目の今季、2軍で計画通りに実戦を重ね、5月16日の西武戦(ZOZOマリン)でデビューを果たしていた。

岩手・大船渡高時代には国内高校生歴代最速の163キロをマークしているが、現在は150キロ台前半~中盤が主体。「心と体のコントロールをすること」をテーマに、長いペナントレースを視野に入れたスタイルを作り上げてきた。