ソフトバンクが2日続けて1発に泣いた。3点リードの4回に、先発笠谷が同点3ランを浴びた。無死から四球、四球で走者をため、7番木下拓に本塁打されるという悪いパターン。3週間ぶりの先発だった左腕は「先制点をもらったのに、自分1人のせいで追いつかれてしまった。もっと大胆に攻めないといけなかった。本当に申し訳ない」と悔しがった。

前夜も同点の8回に、泉が阿部に決勝弾を許していた。12球団で最も本塁打の少ない中日打線に、思わぬ形でしてやられ、引き分けに持ち込まれた。交流戦でソフトバンクが開幕から3試合勝てなかったのは、球団史上初めてだ。工藤監督は「点の取られ方ですね。四球、四球でドーンというのはね。チームに与える影響も大きい。最初に3点取っただけにね。負けなかったというよりは勝てなかったという風にぼくはとらえています」と唇をかんだ。

楽天が勝ったため、同率首位に並ばれた。28日からは本拠地福岡に戻り、過去2年の日本シリーズで圧倒している巨人を迎える。12球団トップ8度の交流戦Vを誇る王者が、このままズルズルといくわけにはいかない。【山本大地】

▽ソフトバンク松本(2番手で3回を1安打無失点投球)「1球1球、丁寧に投げることができたと思います。集中力を切らすことなく最後まで投げる事ができたので、今日のような投球を続けていきたい」