得点と流れは渡さない。楽天安楽智大投手(24)が30日、DeNA3回戦(楽天生命パーク)で同点の6回1死二塁から救援登板。

2/3回を1安打無失点に抑え、チームの交流戦2勝目に貢献した。

頼れる右腕が火を消した。「絶対ランナーをかえさない、開き直って思い切って腕を振る気持ちでマウンドに上がりました」。いきなり3番佐野に右前打を打たれ、一、三塁とピンチを広げた。それでも「少しやばい、という気持ちになりましたが、冷静になって客観的な気持ちでマウンドに立てました」。オースティンを右飛、宮崎を遊ゴロに仕留め、グラブをたたいて喜んだ。

“便利屋”から地位を築き始めている。今季はビハインドの展開での起用から結果を重ね、16試合で防御率2・04。5月は8試合で同1・29、4ホールドと光る。石井GM兼監督は「慎重になってボール球もあったが、ああいう場面でストライクを先行させた。いろいろな投球ができるようになってきたので、すごく助かります」と信頼を寄せている。

9回の守護神松井は不動だが、8回までの勝利の方程式は流動的な起用となっている。7年目右腕は「厳しい場面で投げさせていただけるというのは、本当にありがたいこと。チームのために全力で腕を振るだけです」と力強い。新緑の5月から梅雨の6月に替わっても、チームに献身する思いは変わらない。【相沢孔志】

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