ニュー宮城くんが10日に“アクシデント”の五厘刈りになってから、初登板する。

オリックス宮城大弥投手(19)が、19日楽天戦(楽天生命パーク)に先発予定で、首位と対決する一戦に「自分だけでなく、他の人にもプレッシャーが掛かってくると思う。考えると空回りする部分もある。できれば、あまり考えずに」と自然体を強調した。

ウエービーパーマを当てたばかりの長髪を10日に「五厘刈り」にして、はや8日。髪が伸びて、青白さはなくなった。この日は練習前に左腕の山■(■は崎の大が立の下の横棒なし)福に、ブカブカ帽子のサイズを調整してもらった。

19日は、あいにくの雨予報。「(雨は)あまり好きではないですね。好きな人…いるんすかね? 」と無邪気に報道陣へ逆質問。「足場が一番大事。僕はプレート位置が2つある。右打者、左打者で(変えるため)踏み位置を探したり、ボールが滑らないようにロジンでやっていくことが大事」と真剣な表情で話した。

マウンドでポーカーフェースの19歳は「こういう顔なので…。(表情に)あまり出なくて。意外とドキドキしてますよ。顔には出てないけど、行動には出ていると思う。じっとしていられない。動いて、気を紛らわす方が好きです」と笑う。投げ合うのは楽天田中将大投手(32)で「テレビでずっと見てた人。学ぶことはたくさんある。見て学ぶこともある。(13年に)優勝したイメージが強い」と、目を輝かせたが「ワクワクはあまりしない。不安の方が大きいです」と心境を吐露した。

今季6勝をマークしているが、髪形とともに新たな気持ちでマウンドに向かう。丸刈りのニュー宮城くんが、杜(もり)の都で輝きを放つ。【真柴健】