あぁ無援…。ソフトバンク石川柊太投手(29)が今季最短の5回8安打4失点で7敗目を喫した。6月は4戦4敗で、この間は味方が27イニング攻撃して援護はこの日の1点のみ。開幕から金曜日の先発ローテーションを守ってきた右腕をもり立てられずにいる。工藤公康監督(58)は「良いピッチャーと当たるし、プレッシャーもある。(登板間隔を)空けるからいいか分からないですけど、ちょっと考えてあげたい」と、1度登板機会を飛ばす可能性を示唆した。

立ち上がりから球数が膨らんだ。2回は2四球を与えて無死満塁を招く。3失点した3回は1イニングで34球を投げ、その直後の攻撃では味方が7球で3者凡退に倒れた。ひと息つく間もなく、4回のマウンドへ。2死二塁から浅村に痛恨の4点目を献上した。5回で119球を費やした。

石川 今日は何もないです。毎試合申し訳ない。

普段は真摯(しんし)にコメントを寄せる石川も4連敗のこの日は一言のみ。味方の援護に恵まれないとはいえ、昨季の最多勝&最高勝率右腕が、3勝7敗と貯金を作れず苦しんでいる。

工藤監督は「やってもらわなきゃいけない選手。苦しい中、あいつが頑張ってくれたことで負けなかったゲームもある。それを考えれば、今日の一戦なんてなんてことないです」と揺るがない信頼を示した。チームは1日で3位に後退し、引き分けを挟んだ連勝は2でストップ。指揮官は「うじうじ考えても仕方ない。しっかり切り替えて」と前を向いた。2カード連続の勝ち越しへ、残り2戦に全力を注ぐ。【只松憲】