DeNAタイラー・オースティン外野手(29)が、チームの全打点を挙げる活躍でセ・リーグの打率首位に立った。1回2死三塁の第1打席。西勇輝の143キロシュートをはじき返すと、右から左への逆風を突く右翼ポール際への16号先制2ラン。「いい球が来たら積極的にいこうと。そういう気持ちで打席に臨んだ。打った感触は非常によかった。風も吹いていたので絶対に入ってくれるとは思っていなかったが、入ってくれて良かった」と喜んだ。

6回1死一、二塁の第3打席では、右前適時打を放った。初球の142キロ、再びシュートをつまりながら外野まで運んだ。「ランナーがいてチャンスだったので、1打席目と変わらず強いスイングを心がけた」と振り返った。

この日は4打数2安打で、打率を3割3分2厘として、ウィーラー(巨人)を抜いてリーグトップに立った。「いつもチームの勝利に貢献できるようなバッティングをしてきました。これからも続けていき、頑張っていきます」と喜んだ。6月は村上宗隆(ヤクルト)と並ぶリーグ最多の8本塁打目で、月間打率は3割6分4厘でトップ、同打点は21で最多とリーグの「月間3冠王」だ。「6月のホームラン数は考えたこともなかった。いい流れで来ていたのでよかったと思います」。上機嫌で引き揚げた。【斎藤直樹】