守護神として地元凱旋(がいせん)を飾る。帯広出身の日本ハム杉浦稔大投手(29)が13日からの道東シリーズ2連戦(釧路、帯広)へ向けて気持ちを引き締めた。11日のロッテ11回戦(ZOZOマリン)が雨天中止となり、中3日で臨むことが決まったオリックスとの前半戦最終カード。連投可能な状況も整った。出番が訪れれば、しっかりと勝利で締めくくることを誓った。

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試合開始直前の荒天でロッテ戦の中止が急きょ決まり、杉浦はすぐに前半戦最終カードへ気持ちを切り替えた。「前半戦も最後の2試合。締めくくりとしてしっかり勝って、いい形で終わりたいなと思います」。13日は釧路、14日は地元の帯広でオリックスと戦う。2年ぶりの地元凱旋。「チームとして釧路、帯広のファンの方に、しっかりいい姿を見せられるように頑張りたいと思います」と、気持ちを高めた。

18年と19年は帯広の森で凱旋登板した。先発投手として臨み、18年は3回途中4失点もチームはサヨナラ勝利。19年は6回4失点(自責2)で黒星と「勝てていなかった」。ただ、今季はクローザーとして、故郷へ戻る。先発とは違い、出番は試合展開にも左右されるが、登板するならチームの勝利がかかる場面が濃厚。「まずは勝つことが一番大事なので、しっかりと貢献できればいいかなと思います」と意気込んだ。

今季はここまで30試合に登板し、1勝2敗16セーブ。新たに任された抑えのポジションで奮闘する。「もう流れ的なところは前半戦で慣れてはきた。どこで投げてもやることは変わらないという気持ちで、自分にできることをとにかくやろうという気持ちで投げています」と、身も心も守護神仕様に変わった。

帯広では家族や友人らが多数駆けつける予定で「しっかりといい姿を見せたい」。この日の雨天中止で13日からは中3日を空けて臨める。休養は十分。万全の状態で慣れ親しむ道東シリーズへ向かう。【木下大輔】

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