誰よりも“熱い”夏を過ごす。ヤクルト青木宣親外野手(39)は、五輪中断期間に体を追い込んでいる。午前6時過ぎに起床し、すぐにグラウンドへ向かう日々。全体練習開始前から、黙々と汗を流す。ポール間走や、ロングティーなど、練習量は多め。「シーズン中は試合に出ながらだとちょっときつい。この1カ月でキャンプぽいことをできたらなという気持ちだった」。普段とは違った調整法で状態を上げようとしている。

日米通算2500安打を達成した希代のバットマンは「気持ちをしっかり持っていないと暑さにやられる。気持ちや体もダレてくるので、気を張るようにはしています」。集中力を維持して練習に励む。スイング量を増やして、誰よりもストイックに、理想の打撃を追求する。

前半戦の打率は2割5分3厘。「自分の納得のいく成績は残っていないので、そこでのストレスはすごくある」と表情を崩さない。一方で、チームは首位阪神と2・5差の3位につける好位置。後半戦残り60試合は、より負けられない戦いとなる。逆転優勝へ向け「チームに貢献できるような成績を残すこと。それがすごく重要だと思う」。笑顔の秋を迎えるため、徹底的に振り込む。【湯本勝大】

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