ロッテ菅野剛士外野手(28)が25日、東京五輪で日本選手団初の金メダルを獲得した男子柔道60キロ級の高藤直寿(28=パーク24)を祝福した。

菅野は高藤と東海大相模(神奈川)で同学年だった。昨夜はテレビ観戦し、金メダルから一夜明けたこの日、球団を通じて「高校の時からずっと『オリンピックで金メダルを獲ることが夢だ』と話をしてくれていたので、その夢が本当に叶ってうれしいです」とコメントを寄せた。

菅野は高3春に甲子園優勝メンバーになり、九州国際大付(福岡)との決勝戦でも本塁打を放った。高藤も3年時に世界ジュニア選手権で優勝するなど将来を嘱望されていた。在学中は食堂などで会う機会も多かったという。

「最後に電話で話をしたのは2カ月か3カ月前だと思います。普段から元気いっぱいで、よく話をする面白い友達という印象でしたが、柔道になると一気に人が変わる印象でした」と懐かしがった。

高藤も日刊スポーツの取材に対し「菅野君はよくあいさつも交わしてくれましたし、めちゃいい人だと思います」とDeNA田中俊、中日渡辺らとともに名前を挙げ、回想したことがある。菅野とは同じ93年5月生まれでもある。

菅野はプロ4年目の今季、ここまで31試合に出場し2本塁打。後半戦での活躍を目指し、最近は2軍で調整を進めている。友の快挙に「自分のことのようにうれしくなりました。感動をありがとう。本当におめでとう。いつも自分のことを気にしてくれているので、偉大な同級生の活躍を刺激に後半戦、精いっぱい頑張ります」と気持ちを新たにしていた。【金子真仁、阿部健吾】