▼阪神が4月4日から守ってきた首位から148日ぶりに陥落した。1位から落ちる恐れのあった試合で13度危機をしのいだが、14度目でついに転落となった。前日28日まで2位だった巨人、3位ヤクルトが勝ったため、一気に3位にまで下がった。阪神の3位以下は、4月2日以来149日ぶり。阪神は6月18日に3位巨人に最大8差、同19日に同率2位のヤクルトと巨人に最大7差をつけたが、ひっくり返された。

▼貯金は阪神14(引き分け3)、巨人13(同12)、ヤクルト12(同11)で阪神が最多。だが、勝率は阪神5割7分2厘9毛に対し、巨人5割7分5厘、ヤクルト5割7分3厘1毛。順位は勝率で決めるため、阪神は3位となる。通常は勝ち越しの多いチームの勝率が高いが、試合数や引き分け数に違いがある場合に逆転することがある。このため、ゲーム差は阪神に対し、1位巨人はマイナス0・5差、2位ヤクルトはマイナス1差となる。

▼阪神の3連敗は8月19日DeNA戦~21日中日戦以来、今季5度目。同一カードでは6月25~27日DeNA戦に次ぎ2度目。広島戦の同一カード3連戦3連敗は、19年5月17~19日の甲子園以来。マツダスタジアムに限ると、17年9月5~7日以来、4シーズンぶりの屈辱となった。

▼阪神の1試合16三振は今季最多で、8月25日DeNA戦15三振を超えた。9イニングの試合での16三振となると、16年4月29日DeNA戦16三振以来、5年ぶり。

▼阪神は今季の長期ロードを、7勝8敗の借金1で終えた。同期間の負け越しは昨季の6勝8敗1分けに続き、2年連続。18、19年はちょうど5割で終えており、4年連続で勝ち越しを逃した。