DeNAは5月22日ヤクルト戦(神宮)以来57試合ぶり、今季7度目の完封負けを喫した。先発の京山将弥投手が6回4安打1失点。自責点0という好投も、相手先発の大野雄大投手に抑え込まれ、打線の援護に恵まれなかった。

三浦監督は「うまく抑えられたというか。(大野雄の)状態も良さそうだった。チャンスをつくったが、少ないチャンスをものにできなかった。ボールの力もありましたし、コースも高さもしっかり投げていた。走者を出してもギアが上がっていた。なかなかホームが遠かったです」と話した。

京山はこれで3試合連続の好投となった。今季初勝利を挙げた8月20日巨人戦では5回1失点で自責点は0。同27日ヤクルト戦は奥川恭伸との投げ合いを制し、7回無失点で2勝目を挙げていた。この日は初回に1失点も、これは味方失策で出した走者のため自責点は0。後半戦は18イニングで自責点0を継続している。

京山は「初回に失点をしてしまったが、2イニング目以降無得点に抑えられることができよかったです。ピンチの場面では、ストレートを効率よく投げ、粘り強く投げられました。次回登板でも今日のような投球ができるように調整していきたいです」と話した。三浦監督は「前回ほどの状態ではなかったけど、その中で今日もしっかり、走者を出しても乱れることなく、落ち着いて投げられていた」と評価した。

打線は3度好機をつくるも、得点に結び付かなかった。2回1死二、三塁では大和が遊飛、山本祐大が三振に倒れた。3回1死一、二塁は佐野恵太が二飛、オースティンが三ゴロに終わった。

7回は先頭の宮崎敏郎内野手が中前打で出塁した。次打者ソトの場面。代走などは送らず、三浦監督は「いろんなことを常に考えてます」と強攻したが、結果的には併殺打。2死無走者となったが、ここから代打攻勢をかけた。神里和毅、楠本泰史と2者連続で左の代打を送った。四球と右前打とこれが的中。一、三塁として、同点機をつくった。「総合的に判断して7、8、9番に代打を出しました」と三浦監督。だが、3人目の代打、伊藤光は左飛に倒れ、最後の好機はついえた。

久々の完封負けで、今季初の単独4位浮上を逃した。【斎藤直樹】