DeNA三浦大輔監督(47)が10日、ルーキー牧秀悟内野手(23)に「新人王獲得指令」を出した。横浜スタジアムで指名練習。前日に球団の新人で桑田武以来62年ぶりに100安打を達成した牧に「新人王もね、十分候補に挙がっていると思う。可能性あると思う。取れるということは、それだけ成績を残しているということですから。残り試合も頑張ってもらいます。期待してます」と話した。

炎天下で、三浦監督は打撃投手を務めた。牧は3連発を含む柵越え6本。最後はバックスクリーンへの打球で締めた。「めちゃくちゃ打ちやすい球を投げてくれるので、気持ち良く打撃ができました」と感謝した。新人王指令には「今年しかないので、狙っていきたいところではあります。昔までは簡単に取れるものではないと思っていた。すごくインパクトのある選手が取れると思っていたが、自分も狙っていきたい」と意気込んだ。

牧はここまで102試合に出場し、打率2割7分9厘、16本塁打、52打点の成績を残している。8月25日阪神戦では、新人としては史上初のサイクル安打を達成した。例年なら当確の数字だが、今年はライバルが多い。阪神佐藤輝は打率2割5分4厘、23本塁打、60打点だが、ここに来て調子を落としている。広島栗林は23セーブで防御率0・47(9日現在)。牧は残り35試合で全力を振り絞り、球団史上9人目となる栄誉を狙う。【斎藤直樹】