阪神俊介外野手(34)が16日、西宮市内で会見を行い、涙ながらに今季限りでの現役引退を表明した。

〈俊介アラカルト〉

◆入団会見は1人(09年12月14日)ドラフト4位以下なら社会人入りを予定していたが、5位指名だったため入団交渉が長期化。合同の入団発表に参加できず、他の7選手より1週間遅れて1人で会見した。背番号7を受け取り「真弓監督、今岡さんも付けられた伝統ある番号」と負けない活躍を誓った。

◆誕生日にプロ1号(10年8月17日、横浜戦、長野)ルーキーイヤーで、1点リードの9回に山口からダメ押し3ラン。ホームに戻ると城島健司にヘルメットを脱がされ、ブラゼルとダンスを踊った。「前の打者(城島)が歩かされていたので、打ってやろうと思った」と意地の一撃だった。

◆登録名を「俊介」に(10年オフ)同姓の藤川球児がいたこともあり、真弓監督にも強く勧められて変更。「パワーアップしないといけないですね」と引き締め、藤川のメジャー移籍後も継続した。

◆金本の大記録を止めた(11年4月15日、中日戦、ナゴヤドーム)8回2死から四球を選んで一塁走者となり、二盗を試みたが失敗。代打金本の打席は完了せず、衣笠祥雄に次ぐ歴代2位の連続試合出場が1766でストップした。「申し訳ないとしか言えないです」と沈痛な広陵の後輩に対し、金本は「全然気にしてない。笑えたくらい」と平然としていた。