球団新人最多セーブ記録に王手をかけた広島栗林良吏投手(25)が17日、新人王獲得に意欲を示した。

15日中日戦で24セーブ目を挙げ、永川(1軍投手コーチ)が持つ球団新人記録にあと1つとした。初登板から23試合連続無失点中の本拠地マツダスタジアムでの記録達成が期待される中、17日のDeNA戦は台風ウ接近のため中止。18日以降に持ち越しとなった。19日からは神宮球場でヤクルト2連戦が控えており、右腕は「マツダで決めたいという気持ちはもちろんありますが、こればっかりは自分の力だけではどうにもできない。回ってきた場面でしっかり記録をつくれたらいい」と冷静に語った。

球団新人記録は目標であり、通過点でもある。その先にある目標は、はっきりと見えている。阪神佐藤輝やDeNA牧らと争う、新人王だ。「今までは新人王がぼやっとしていたが、ある程度、もしかしたらというところまできている。そういう意味では多少意識しながらしっかり自分の登板に集中してやっていければ結果的には、というところにつなげたい。1つ1つの登板を大事にして最後、取れたらと思います」。普段は謙虚な右腕が、はっきりと獲得意欲を言葉にした。【前原淳】