バイタルネットが圧倒的な力を見せつけて2勝し、第2次北信越予選(10月1日開幕、富山)の第1代表になった。JR新潟戦は11-1の7回コールド勝ちし、新潟コンマーシャル戦は10-3で制した。新潟県出身の江村伊吹投手(23=北越-大東大)は新潟コンマーシャル戦に4番手で7-3の7回から登板。3回を無失点で締めた。JR新潟が1勝1敗で第2代表になった。

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江村はマウンドで落ち着いていた。8-3で迎えた8回2死。味方野手の失策から左安打、死球と投球はちょっぴり乱れたが、2死満塁を空振り三振を奪い、切り抜けた。「気にすることなくミスをカバーした」と涼しい顔。コロナワクチンの2回目の摂取で一時は39度7分の発熱。その前は左手首を痛め約2週間、投げられない状態が続いた。投球再開は3日前だった。それでも3回を投げ、被安打2の2奪三振、無失点で抑えた。加藤正樹監督(56)は「江村はあんなもんでしょ。久しぶりに投げる姿を見た」と冗談交じりに話した。