東京五輪ソフトボール金メダリストの後藤希友投手(20=トヨタ自動車)が始球式を行った。中日の球団公式マスコットのドアラを打席に迎え、ソフトボールを用いて下手から外角低めに投球し、102キロを計測。始球式は初めてで「オリンピックとは違う緊張感がありましたが、楽しかったです。試合と同じ気持ちで全力で投げました。大勢の方の前で投げることが久々だったので、拍手をいただいて、すごくうれしかったです」と笑顔で振り返った。

ベンチ裏では、同じ東京五輪金メダリストの中日大野雄大投手(32)と初対面。「ずっとお会いしたかった方なのでうれしいです」と感激した。大野雄も「後藤さんの登板した場面は、チームの勝利に直結するような難しい場面ばかりで大変だったと思います。強気の投球で腕を振っていた姿が印象的です。後藤さんのさらなる活躍を願って、これからも注目していきたいと思います」と一回り年下の同じ左腕にエールを送った。

後藤は愛知県出身で、東海学園からトヨタ自動車に入社。東京五輪では何度も好救援をみせて金メダル獲得に貢献した。名古屋市への表敬訪問では、河村たかし市長に金メダルをかじられる騒動に巻き込まれた。

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