中日が今季3度目の5連敗を喫した。先発柳裕也投手(27)は3回に2点を先制されても6回4安打2失点、106球の粘投で試合を作った。

打線が応えるように6回に京田の中前適時打で2点差を追いついて柳の負けを消したが、9回に守護神R・マルティネスが決勝犠飛を許した。

柳は6回無死一、二塁、打席に加藤翔の場面でネクストバッタースサークルで待機。ただ加藤翔が送りバントを失敗すると、代打福留が送られた。ベンチに戻ってヘルメットをかぶったままぼうぜんとした表情を浮かべた。「リズムが悪く、チームに流れを持ってこられなかった。木下(拓)さんが(リードで)粘らせてくれた」。試合後のコメントでは自らを責めた。

防御率2・16、145奪三振はリーグトップを堅持したが、3年ぶりの2桁勝利、ハーラートップに並ぶ10勝目は先送りに。与田監督は「球数は増えたがよく2点で抑えてくれた。柳の負けを消すことはできたが、何とか勝ちにつなげられたらと思った」と右腕をかばった。

チームは5連勝の後、5連敗とシーズン最終盤にきて乱高下している。【伊東大介】