DeNA今永昇太投手(28)が、今季最多13奪三振で7回2失点の力投も“流動的守護神”の伊勢が9回に追いつかれ、勝敗なしに終わった。

2失点はいずれもソロ本塁打によるもの。7回を今季最多タイとなる118球、3安打で巨人打線を封じ、エースとしての存在感を示した。

キレのいいストレートとカットボールを軸に、2回先頭からの5者連続空振りを含む、今季3度目の2ケタ奪三振をマーク。ハイクオリティースタート(7回以上、自責点2以下)でゲームを作った左腕だが、降板後のベンチでは悔しそうな表情を浮かべた。

今永 7回2失点ではありましたが、中継ぎ陣のことを考えたら次のイニングまで投げられる球数にしたかったです。慎重に攻めていって三振を取れましたが、フルカウントにしてしまうことが多く無駄な球数が多くなってしまいました。失点した後に次の得点を与えなかったことは良かったです

チームは中継ぎ陣の登板過多が続く上に、先月中旬から守護神に返り咲いた山崎が1日に2軍降格。三嶋も巨人戦の相性が悪い状態で、三浦監督も守護神起用については「流動的」と話すほど台所事情は厳しい状況。できれば完投・完封を目指したかったのだろう。 昨年の左肩手術から完全復活を果たした今永は、ここまで5勝4敗、防御率2・86と安定した成績を残す。残り登板は多くて3試合ほど。1イニングでも長く-。エースとして最後まで力強く左腕をふるう。

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