神戸大が1986年(昭61)春以来、35年ぶり9度目のリーグ優勝を果たした。

新型コロナからリーグ中止となった20年春を除いて70季ぶりの優勝。和歌山大が敗れたため、勝率差で上回り優勝が決まった。

すでに神戸大は秋季リーグを8勝2敗で勝ち点4とし、全日程を終えていた。4日の阪南大とのリーグ最終戦では2点ビハインドの9回裏に3点を奪い逆転サヨナラ勝ち。優勝への望みをつないでいた。

4日が終わった時点で和歌山大は9勝2敗で勝ち点4。神戸大も勝ち点で並んでおり、5日の試合で和歌山大が奈良学園大に勝てばV逸の状況だったが、敗れたため勝率差で上回り、35年ぶり制覇を決めた。

選手数名はスタンドから優勝の瞬間を見届けた。同校OBの中井明則監督(51)は優勝決定の瞬間にギリギリ間に合わず。それでも「OBからかなりの連絡をもらいました」と喜んだ。17年春に和歌山大が優勝し、同年秋には大市大が優勝。「同じ国公立で取り残された感じがあって、本気で優勝を目指した。毎年の思いが積み重なって、今年花開いた」と万感の思いを語った。

今秋リーグに向けては新型コロナの影響で開幕2日前までは主力のAチームは自宅待機。8月もコロナや雨の影響でオープン戦ができなかったという。優勝した要因については「リーグ戦の途中から一体感が出てきた」とリーグ戦の中でまとまりを作り、悲願達成となった。