日本ハム西川遥輝外野手が、決勝打を放った。1-1の7回1死一、三塁。ヒシヒシとした展開を、爽快に打ち破った。カウント2-2からの5球目。オリックス海田の甘く入った変化球132キロを捉え、中犠飛で勝ち越した。「下位打線でつくったチャンスは、しっかりとモノにしていけば、こうやって点が絡んでくる。いいところで、いい仕事が出来たと思います」と納得した。

1点を追う3回には、右翼線適時二塁打で試合を振り出しに戻した。3日西武戦での代打サヨナラ打に続くV打。「あんまりないんですけど、こんなに決勝打(が続くこと)は」と笑い「いい場面でまわしてくれているので、何とか仕事が出来れば」と、主軸の1人としての自覚を結果で示した。栗山監督は「大事なところは、ああいう選手たちにしか決められない」と信頼を置いている。

今シーズンは1カ月を切り、残りの試合での戦い方で真価が問われる。「いい時も悪い時も、ずっと応援してくれている人もいる。そういう人のためにも、最後まで戦う姿を見せられたらと思います」。変わらない声援は、西川の力になっている。【田中彩友美】