巨人松本哲也2軍外野守備走塁コーチ(37)が9日、引退を発表した専大時代の同期のソフトバンク長谷川に惜別の言葉を贈った。「つい最近まで1軍でプレーしてましたし、本当にビックリしましたね。大学の時から一緒にやってきましたし、いろんな思いはありますけど、『15年間、お疲れさまでした』という気持ちです」と話した。

一番の思い出には、4年秋のリーグ戦で1部昇格を決めたことを挙げた。3番松本、4番長谷川で主軸を形成。2部を制し、入れ替え戦では長野(広島)擁する日大に勝利した。「僕がキャプテンで、勇也が副キャプテンだったんですけど、一緒にチームを引っ張って、最後に1部昇格を決められたのは、最高の思い出です」と懐かしんだ。

大学時代は長谷川の姿に刺激を受け、プロ入りを目指して、汗を流した。「勇也はオンとオフの切り替えだったり、野球に対するストイックな姿勢は本当にすごかったです。それはずっと変わらなかったですし、尊敬する部分です」と回想した。同じ左打ち、外野と共通点は多く、切磋琢磨(せっさたくま)し、成長した。

長谷川は06年の大学・社会人ドラフト5巡目でソフトバンク入りし、松本コーチは同年育成ドラフト3巡目で巨人に入団した。「リーグが違ったので、そんなに対戦はなかったですけど、いつも結果は気になって見てましたし、刺激になる存在でした。これからも野球に携わっていくと思いますし、新たな道でも頑張ってほしいです」とエールを送った。【久保賢吾】