青森・八戸西の福島蓮投手(3年)が、日本ハムから育成1位指名を受けた。身長190センチ、体重70キロ。細身の長身から最速144キロの速球を投げる。3年間一緒に汗を流してきた同級生20人に祝福され、笑顔で「1軍で勝てる投手になりたい」と目標を挙げた。

同校2人目のプロ野球選手になる。04年ドラフトで日本ハム7巡目指名を受けた中村渉投手以来17年ぶり。3年前にOBの小川貴史監督が就任した際、中村氏もコーチとして母校に戻った。同じ右腕の先輩コーチからの指導も受け成長してきた。創部以来初出場を果たした昨秋の東北大会で初戦の2回戦福島戦で7回コールド勝ち。投げては3失点完投、打っても1点を追う4回1死満塁の好機に走者一掃の逆転適時二塁打を放った。準々決勝で花巻東を相手に1-2と善戦し、21世紀枠で今春のセンバツに初出場した。

「花巻東に負けてプロでやりたいと思いました」と、敗戦の中でつかんだ自信が、プロを目指す理由になった。同じ東北出身で日本ハムに入団、同じ道程でメジャーに羽ばたいた選手が、先にある夢だ。「あこがれは大谷翔平選手です」と大志を抱いてプロ入りする。