阪神板山祐太郎外野手(27)が劇的な決勝打を放った。

両チーム無得点で迎えた9回表。先頭の2番中野拓夢内野手(25)、3番近本光司外野手(26)が連打を決めた後、7回に代走出場していた板山に2死一、二塁で打席が回った。

巨人ビエイラに2ストライクと追い込まれながら、最後は142キロスライダーを強振して、右翼フェンス最上部直撃の先制二塁打をマーク。さらに7番木浪聖也内野手(27)にも左越え2点二塁打が飛び出し、一挙3得点で試合を決めた。

ヒーローインタビューでは「最高にうれしいです! 先発した大学(亜大)の後輩でもある高橋遥人が頑張って投げていたので、なんとか点を取ってあげたいと思っていました。ボールが速いのは分かっていたので、捨て身で食らいつくことだけを考えていました」と充実感を漂わせた。

板山は前日13日に1軍合流したばかり。今季は試合前時点で1軍36試合出場、9打数1安打、打率1割1分1厘だった。今季2安打目が値千金の一打に。引き分けを挟んでのチーム2連勝に大きく貢献した。

◆板山祐太郎(いたやま・ゆうたろう)1994年(平6)3月27日生まれ、神奈川県出身。成立学園-亜大を経て15年ドラフト6位で阪神入団。16年4月22日広島戦で1軍初出場。180センチ、80キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸800万円。