巨人が連敗地獄から抜け出せない。初回に坂本と岡本和の一発で10試合ぶりに3得点以上を奪ったが、先発戸郷も3発を含む6回途中4失点で降板。

この試合は2度もリード奪ったが守り切れず、首位ヤクルトにねじ伏せられた。13連敗を喫した17年以来の9連敗で、残り5試合にして借金生活に突入した。

手を打てども、かみ合わない。7回に2点を勝ち越した直後、バッテリーを代えて逃げ切りを図った。だが高梨が青木の四球から山田に適時二塁打、村上は四球。左殺しが左打者を歩かせ、右打者には快音を響かせられ、代わった直後に畠がオスナに逆転3ランを浴びた。描いた必勝プランは、1死も奪えずに崩れた。

16日は4ゲーム差に迫ってきた4位広島を本拠地に迎える。沈黙していた坂本が19試合ぶり、岡本和が18試合ぶりにアーチを描き、中田にも1発が生まれ、チームも28イニングぶりの適時打を含む7得点と打線に一筋の光は差し込んだ。元木ヘッドコーチは「和真も出たし、勇人も翔も。丸は2安打で3四球。そういう時は点につながるよね」とかすかな兆しを実感し「今日打ったからといって、明日ダメだったら話にならないし。この調子を続けてもらって、投手が踏ん張ってくれるのを待って。いい流れにしたいね」と顔を上げた。連敗を9で止めて3位のイスに近づくか、それとも大失速を止められずに10連敗か-。

巨人が大一番を迎える。

▽巨人元木ヘッドコーチ(11安打7得点の打線に)「(本塁打が)和真も出たし、勇人も翔も。丸は2安打で3四球。そういう時は点につながるよね。この調子を続けてもらって、投手が踏ん張ってくれるのを待って。いい流れにしたいね」

▽巨人宮本投手チーフコーチ(戸郷について)「5回で本当は交代だったんですけど、本人が直訴して。そうであればもっと気迫ある投球が見たかったなと。投手を整備して残り試合戦っていきたい」