ヤクルトは優勝目前での足踏みとなった。1回に4失点を失って流れを失い、大敗。6月29日以来、今季4度目の3連敗となった。投手陣は11安打11四死球で11失点。高津臣吾監督(52)は「メンタルの面も、技術的なこともある。ちょっと神経質になりすぎたかなという部分はある」と振り返った。この4試合中3試合で2ケタ失点と投手陣が打ち込まれており、暗い雰囲気がベンチを漂った。

投打がかみ合わなかった。打線も4回1死二塁でサンタナが左翼へ適時二塁打を放ったのがこの日唯一の得点。全体でも3安打と、先発菅野らの巨人投手陣を攻めあぐねた。1番塩見は31打席無安打。5番から7番に入ったオスナは、7回に17打席ぶりの安打が出たが、不調から抜け出せていない。高津監督は「なかなか今はいい四球もとれないし、つながりは難しくなっている」と終始厳しい表情のままだった。

2位阪神の猛追を受けるが、首位は変わらず。残り試合数や勝率では、ヤクルト有利は変わらない。目の前の試合の勝利にこだわるのみ。指揮官は「簡単に1点を取れないし、簡単に1点を防げないし、簡単に勝てるとも思っていない。明日どうやって勝つかということを全力で考えて、グラウンドに立ちたい」と切り替えた。【湯本勝大】