楽天石井一久GM兼監督(48)が、9敗目を喫するも8回2失点(自責1)と力投した田中将大投手(32)をねぎらった。

立ち上がりから飛ばし、3回までパーフェクトに抑えながら、5、7回にいずれも紅林を打ち取った当たりが適時打となり2点を失った田中将に「2失点はしましたけど、ここ最近の中では1番いい状態だった。状態だけではなくて、気持ちというところがしっかりとマウンド上で見ていても感じた。終始ボールを持っているのが将大、というところがあったので、自分からピッチングを仕掛けられたのかなと思います」と粘り強い投球を称賛した。

今季最終登板を終え、次回登板はクライマックスシリーズとなる。指揮官は「今日のようなピッチングをしてくれるとチームとしては心強いので、そういう状態を維持して(CSへ)入ってほしいなと思います」と期待を寄せた。

田中将は8年ぶりの日本球界復帰となった今季は4勝9敗と黒星が先行するも、規定投球回数に到達し、防御率3・01、ハイクオリティースタート(7回以上自責2以内)達成は11度を数え、安定した投球を見せた。

自身も米国でプレー経験のある石井GM兼監督は「いろんなチャレンジの年だったと思います。ボールも違うし、環境も違う。何年も日本の野球からアメリカにいって、その間の長く日本の野球を経験していない中で対応していかないといけないということがある中で言えば、さすがの対応力は見せてくれたと思います。内容的なことで言えば前回悪かった時とがらっと変わる内容を見せてくれたりするので、しっかりと好不調の波をあまり作らないというか、しっかりといつも通りのゲームプランを実行してくれる頼もしい投手だと思います」と信頼を置く。

さらに「プロとしての姿をしっかりと見せてくれたと思います。楽しくやる時は楽しくやるし、勝負に徹する時は勝負に徹するし、一流選手としてのいろんな部分での振る舞いは見せてくれていると思います」とチームにとっての好影響も口にした。

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