オリックスが27日、96年以来、25年ぶりの優勝を決めた。中嶋聡監督(52)は京セラドーム大阪内で優勝会見に臨み「本当にうれしいです」と声をはずませた。

優勝が決まった瞬間に3度の胴上げ。「引退のとき以来。うれしいなかに怖さがあってうれしかった」と振り返った。昨季途中、2軍監督から監督代行になって、今年が就任1年目だ。「2年連続最下位からのスタート。それをどうにか変えよう、トップ取ってやろうとやってきた。その結果です」と語気を強めた。総力を結集して頂点に立った。「1人1人と話したかったけど、できなかった。またゆっくり『ありがとう』と言いたい」とナインに感謝していた。「持っているものはひけを取らない。1人1人の力が結集したのかな」と振り返った。

10月2日ソフトバンク戦で吉田正が右尺骨骨折で戦線離脱。チームにとって痛恨だったが「あのときはへこみましたが、杉本らがなぐさめてくれました」と舞台裏を明かした。「全員が10%、20%の力をつけてくれたのかなと。25年間優勝できない。それをクローズアップされて、なんとか優勝してやろうと」と続けた。ファンに対し「お待たせしました。おめでとうございました、とお伝えしたい」と呼びかけていた。