阪神からドラフト2位で指名された創価大・鈴木勇斗投手(4年=鹿屋中央)が、悔しさが残る大学最終マウンドとなった。神奈川大との関東地区大学野球選手権大会2回戦(横浜)に先発したが、4回0/3を6安打6四球5失点(自責2)と苦しんだ。「自分の責任で負けてしまったので、本当に申し訳ないという気持ちが強いです」。左腕は敗戦の責任を背負った。

1点リードの2回には2四球などで2死一、三塁のピンチを招くと左前適時打で同点とされた。味方の守備のミスなどもあり、この回に4点を失い、勝ち越しを許した。4回にも適時打で1点を失い、5回先頭にこの試合6四球目を与えたところで降板した。「途中で血まめができて…、いつもより実力を出せなかった」。チームは一時逆転したが、9回に再逆転を許し、7-9で敗れた。

3年秋には同じ横浜スタジアム、同じ大会で自己最速152キロを投じ、一躍プロから注目された。今秋は結果を残せなかったが、プロでも登板する可能性のある球場。「またこの球場で投げることもあるので、プロではいい思い出が増えていくようにしたい」。タテジマでリベンジの好投を誓った。

「実力不足がはっきり分かったので、そこをもっともっとレベルアップして、今日のこういうピッチングをもうしないようにこれから頑張っていきたい」。課題の制球を改善するため、今後も野球部寮に残り、プロ1年目に向けてトレーニングを継続する。【前山慎治】