「2021 JERA クライマックスシリーズ セ」の共同記者会見が5日、行われた。阪神矢野燿大監督(52)は、6日の巨人とのファーストステージ第1戦の先発を高橋遥人投手(25)と公表した。

矢野監督は「明日の先発は高橋遥人でいきます。今季の少ない登板の中でも、完封を含むすばらしい投球をしてくれている。高橋に託したい」と力強く明かした。今季は上肢コンディショニング不良などで出遅れたが、9月に戦列に復帰すると、7試合先発し4勝2敗。防御率1・65と終盤の優勝争いの中で柱となった。

対巨人は2試合で1勝0敗。1完封を含み16イニング無失点と相性も抜群だ。巨人原監督は「高橋遥人投手、今年は1点も取っていません。まず先発から点を取るということが一番大事」と警戒。巨人はエース菅野に第1戦のマウンドを任せ「わが軍は3位に食い込んだ。まだチャンスがあることを大きなエネルギーとして、少々開き直りながら戦いたい」と話した。

阪神は球団初の2位からの日本一を目指す。矢野監督は「本当に(シーズンの)最後の最後まで優勝争いをできた分、悔しさも大きい。その気持ちを全部込めた姿勢をみなさんに感じてもらえるように」と、悔しさを力に変え、熱い戦いをすることを約束した。