ヤクルト高津監督が、指揮官として日本シリーズ初勝利を挙げた。現役時代は合計11試合に登板し、16回2/3を無失点で不敗。2試合連続ロースコアの展開で1勝1敗に持ち込み「どう先に点を取って守り抜くか。そんなことばかり考えていました」と振り返った。

前日のショックを引きずらず、チームを鼓舞し続けた。第1戦で2点リードを守れず、サヨナラ負けした守護神のマクガフの元を試合前練習中に訪れ、声をかけた。クローザー経験豊富な指揮官の言葉に、マクガフは親指を立てるサムズアップポーズ。精神面をケアしながら、9回は先発高橋の続投を選択した。

守備では西浦や塩見が好捕を見せるなど、随所に好プレーがあった。指揮官は「昨日の負け方がちょっと気になったものですから、今日は切り替えて、また新しいゲームを選手みんながしっかりいい形で入ってくれた」と満足そうにうなずいた。オリックスに流れを渡さず、踏みとどまった。しっかり切り替える高津監督の心の強さが、連敗しないチームを支える。

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