逆転に次ぐ逆転の末、ヤクルトが“本拠地”東京ドームで勝利した。「SMBC日本シリーズ2021」第3戦は1点を追う7回2死一塁、ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(29)が、右翼スタンドへ逆転2ランをたき込んだ。

先発の小川泰弘投手(31)が6回3失点(自責2)。オリックス主砲の杉本に2ランを浴びるなど悔しいマウンドとなったが、打線が奮起した。

9回は第1戦の9回に3失点して敗れた守護神マクガフが2死一、三塁のピンチを招きながら逃げ切った。

高津臣吾監督(52)は、試合終了の瞬間、一塁側ベンチでガッツポーズを繰り返した。

苦しい試合を制した直後のインタビューでは「初戦からロースコアの競ったゲームが続いたたんですけど、今日も抜きつ抜かれつ、一進一退のゲームの中で、最後にサンタナが良く打ってくれたと思います」と喜んだ。

勝因については「ミスもありましたが、それをカバーしてくれる選手であったり、何とか次へ次へと、ピッチャー、野手も含めて、みんながつなぐ意識が今日の結果につながったと思います」。

投手陣は5投手の継投で逃げ切った。「初戦の奥川、2戦目の高橋とピッチャーがよく頑張って、今日の小川も最後2点は取られましたが、よくゲームをつくったと思います。あとを受けたリリーフも、フォアボールで失点はあったんですけど、最後のマクガフがしっかり締めてくれたので、いい継投だったと思います」。

サンタナの決勝弾には、ベンチを飛び出してガッツポーズ。「期待してました。期待通りのバッティングをしてくれたと思います」。

これで対戦成績を2勝1敗とした。球場には大きな拍手が沸き起こった。

「スワローズのファンの方がたくさん球場に来てくれて励みになります。後押しがあって今日は勝てたと思います。1戦1戦丁寧にしっかりと戦っていきたい。今まで通り僕たちの野球をするだけ」と誓った。