DeNA宮崎敏郎内野手(32)が25日、横浜市内で契約更改交渉に臨み、年俸総額12億円プラス出来高で6年契約を結んだ。「本当にすごい契約をしてもらった。一層頑張らないとと感じました。6年という契約をいただきましたが、僕の中では1年1年が勝負の年だと思っている」。出来高を除く6年12億円は、03年からの三浦大輔投手(現監督)と同じ年俸金額と年数。球団の顔として決意を新たにした。

今季は国内FA権を取得したが、権利を行使せずに「生涯横浜」を誓って残留を決断した。141試合で打率3割1厘、自己最多の73打点をたたき出したが「疲れてバットが振れない時期があった。足が遅くてもしっかり走れる、動けることが大事」。オフは例年通り、ソフトバンク松田の自主トレに参加し走り込む。

来季は98年の日本一を知る石井、鈴木新コーチが就任する。「今年とは違う野球だと思う」。既に鈴木コーチからは、試合終盤に送りバントをさせる可能性を告げられた。プロ9年間で犠打0だが「勝つためにやらないといけない策だと思っている」。最下位からの逆襲へ「今年は悔しい順位、思いをしたので、忘れることなく取り組んでいきたい」。主軸としての意識を示した。【斎藤直樹】

 

◆DeNAの大型契約 契約期間では03~08年三浦大輔投手の6年が最長。三浦は6年総額16億円(年俸12億円)だった。04、05年佐々木主浩投手は2年総額13億円で契約した。