西武の選手会長に就任した高橋光成投手（24）が、とまどいながらもスタートを切った。シーズン終盤に前任の森から指名を受け、秋季練習期間中に内諾。「無理かなと断っていたんですけど、覚悟を決めてやろう」と決断した。秋季練習最終日には早速手締めで“初仕事”。任期中は人前で話す機会が増えるだけに「苦手なんでどうしようかな…。練習します。オフの課題」と自ら掲げた。

手締めを前に、輪の真ん中に1人立ち、来季の巻き返しを促すスピーチを行った。見守った辻発彦監督は「立派なスピーチだったじゃん。『大丈夫ですか』っていうから大丈夫、十分って。オレだって話せなかった。だんだん場数を踏んでけば」と太鼓判を押した。

投手としては今季2度目の2桁となる11勝でチーム最多。先発ローテーションの柱として、来季も期待がかかり「光成もそういう風な立場にあるわけだから。いつまでもお子ちゃまじゃいかんからね」と成長を願った。