DeNA今永昇太投手(28)が28日、ヤクルトとオリックスの日本シリーズから刺激を得たことを明かした。じっくりと観戦し「6戦中5戦が1点差。終盤にチャンスを持ってくるヤクルトの強さを感じた」と話した。

チームは今季のヤクルト戦は6勝17敗2分け。今永は4試合に登板し、0勝4敗で防御率6・30と、カード別でも最も苦手とした。「オリックスの投手になった気持ちで見ていた」と、攻略方法を探していた。「ヤクルトの打者は、ただで転ばない。アウトになっても必ず爪痕を残していく打者が多い。精神的にも技術的にも、イニングを追うごとになにか削られながら試合が進んでいく。早い段階で打たせたりとか、作戦をさせない投球術が大事になってくる」と話した。

来季の巻き返しも誓った。「自分自身もヤクルトに勝ち越せるように。勝ち負けを逆転できるようにできれば」。0勝4敗から4勝0敗への転換を期した。【斎藤直樹】