阪神タイガースOBで「ミスタータイガース」こと、掛布雅之氏(66)がプロデュースした草野球大会「掛布塾CUP」の決勝戦が1日、甲子園球場で行われた。「エンジョイレベル」と「メジャーレベル」の2クラスに分かれており、自身が監督を務める「掛布塾ALL STARS」は、「エンジョイレベル」を制したPeacockと対戦。1点ビハインドの最終7回裏に追いつき、3-3で引き分けた。

掛布氏は試合後、「選手1人1人が、甲子園という舞台で野球ができる喜び、高揚感っていうかね、そういうものをすごく感じる。プロ野球とか高校野球とはちょっとまた違う、草野球ならではの真剣に楽しむ。勝ち負けも含めていい緊張感のある、空気感があった」と目を細めた。

「掛布塾ALL STARS」は3月にトライアウトで選出され、4月に初の対外試合を行った。それぞれ仕事を抱える選手がほとんどで、時間の許す限り練習や試合に参加し、この日聖地のグラウンドに立った。家族や友人がスタンドで見守る中、思う存分野球を楽しんだ。

今年の活動に一区切りがつき、掛布氏は「来年は参加チームを増やしたりとか、地域も広げられるような形になれば、もっとこの大会が盛り上がっていくんじゃないかな」と思案し、「2日間くらい甲子園が(使用を)許されるんであればね、東西の対抗戦みたいなのもできたら面白い」とさらなる規模拡大へ思いをはせた。