「NPB AWARDS 2021 supported by リポビタンD」が15日、都内で行われ、オリックス山本由伸投手(23)が初のMVPに選ばれた。

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プロ5年目の山本は18勝5敗、防御率1・39、206奪三振、勝率7割8分3厘と、圧倒的な数字を残した。

5月28日のヤクルト戦から自身15連勝と負け知らずでシーズンを終えた。ロッテと優勝を激しく争っていたチーム最終戦の10月26日楽天戦では4安打完封締め。25年ぶりのリーグ制覇を大きく引き寄せる快投を演じた。

初の沢村賞選出時には「比べようがないほど突出」と評され満場一致。本塁打王・杉本、首位打者・吉田正のチームメートら野手勢と比べても突出した成績と、存在感だった。

オリックスのMVPは14年の金子千尋(現日本ハム)以来。その前は94~96年に3年連続受賞したイチローまでさかのぼる。パ・リーグで投手のMVPは17年のソフトバンク・サファテ以来だ。

▼21歳の村上(ヤクルト)がMVPを受賞。MVPの最年少記録は37年春の沢村(巨人)と57年稲尾(西鉄)の20歳で、セ・リーグでは96年松井(巨人)の22歳を抜いて最年少。野手で21歳は41年川上(巨人)94年イチロー(オリックス)に並ぶプロ野球最年少タイ。今年のパ・リーグMVPは23歳の山本(オリックス)。両リーグとも23歳以下は96年の22歳松井と23歳イチロー以来2度目。