年末恒例の「言葉の力」を、今年もお届けします。担当記者たちの心に響いた言葉で、2021年を振り返りましょう。アマチュア野球編です。

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智弁和歌山・中谷仁監督「僕はプロでは結果を残せませんでしたから。今監督として、僕ができなかったことを子供たちに教え、頑張ってやってくれる。僕は給料以上のものを子供たちからもらっている。こんな幸せなことはないですよ」(1月8日、自身の指導方針について=保坂淑子)

 

盛岡中央・奥玉真大監督「震災も病気も、今を一生懸命生きなければ次のステージには進めない。僕はね、ものすごく運がいいんです。だって結果的に生き延びていますもん(笑い)」(2月17日、東日本大震災で被災し、その後、悪性腫瘍を克服した10年間を振り返り=保坂淑子)

 

東北学院大・阿部壮汰さん「負けたくなかった。震災の時、生きるために頑張った先に普通の生活が待っていた。小さかったけど『頑張る』ことは、すごく意味があると思いました」(宮城・東松島の避難所を訪れた楽天田中将にサインボールをもらった小学生も、今は大学生に。3月11日、東日本大震災から10年を迎え=古川真弥)

 

市和歌山・小園健太投手「小さい時から甲子園に出る夢を見てきた。とても素晴らしい場所ですが、すごく怖い場所だと思いました」(3月26日、センバツ明豊戦で決勝打を浴びて負けた。甲子園の魔性が伝わってきた=酒井俊作)

 

俳優・山崎育三郎「出場する選手の皆さん、そして、今コロナ禍で闘う全ての皆さんへエールを届ける思いで歌いたい」(8月10日、夏の甲子園開会式で「栄冠は君に輝く」を熱唱した=古川真弥)

 

東海大菅生・本田峻也投手「手も常にぬれてて投げづらかったです。それでも『気持ちで』と思って、腕振ることだけを意識して投げました」(8月17日、甲子園1回戦。8回途中降雨コールドゲームに涙=阿部泰斉)

 

浦和学院森士前監督「甲子園で1勝するという厳しさを思い知らされたような試合でした」(8月21日、甲子園で49代表最後の登場も初戦敗退で30年の監督生活に幕=保坂恭子)

 

明大・丸山和郁主将「悔いが残るのが人生。残らなくなったらおしまい。悔いを生かして、次につなげていきたい」(10月27日、優勝を逃した大学ラストシーズンを終え、涙ながらに話した=古川真弥)

 

国学院大鳥山監督「腹を決めてやるぞ。絶対に勝つ。不安とか弱気はなくせ」(10月29日、東都で同校史上初の春秋連覇達成。監督が、試合前日に選手へ伝えた言葉=保坂恭子)

 

中央学院大菅原監督「グラウンドとスタンドが一体となって喜ぶ光景は、何としても見たかった。最高に幸せです」(11月25日、明治神宮大会を制し、創部48年で悲願の日本一=阿部泰斉)

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