西武ドラフト1位、隅田知一郎投手(22=西日本工大)が5日、埼玉・所沢市内の若獅子寮に入寮した。

プロでの寮生活に向けては抱き枕を持参した。寝具メーカー西川製のものを「柔らかいのですけど、しっかり芯があって」と気に入り、「値段は見ずに触って決めました」。それは大事に抱えて入寮したが、何と財布は地元である長崎空港に忘れてきてしまった。

「おっちょこちょいな部分があるので、そういうところも直します」と苦笑い。羽田空港で担当スカウトである岳野育成アマチュア担当に1万円を借りて、電車を乗り継ぎ寮に到着した。借りたお金は「後で返します」。まさかのドタバタ劇での入寮となった。

その上でプロへの決意を新たにした。「1年目から結果を出していけるようにしたい」。年末年始も体を動かし、厳しいプロの世界で、いいスタートを切れるように準備を進めてきた。「新人王の対象になることで、ライオンズにとっても戦力になる」と話した。