オリックス頓宮裕真捕手(25)が5日、今季4年目の目標本塁打を10本から20本に上方修正した。

大阪・舞洲の球団施設で練習後、「毎年2桁10本塁打と言って、打ててないんで、目標は20本にします!」と強気に宣言。パンチ力が武器ながら1年目から3、2、5本と自分でも物足りない様子で「1年間、プレーできるようにケガしないこと」と付け加えた。

昨季チームではラオウ杉本が32発で本塁打王に輝いた。本塁打を放ってベンチ前で右拳を突き上げる「昇天ポーズ」を球宴、日本シリーズでも繰り出し一躍全国区となった。頓宮にも梵打撃コーチ発案の「トングッド」と呼ばれるポーズがある。体の前で両拳を突き合わせて両親指をサムズアップするもので、初めて開幕マスクをかぶった昨年3月26日の西武戦で披露した。

ただ、阪神梅野の「U2」ポーズに似ており、頓宮は「新聞にはそう出ていましたけど、元々は僕がやっていたもので…」と困惑したことも。本塁打後のポーズは1年目から改良を重ねており、「新人のときは寅威さん(伏見)が考えてくれていた。今年もまた誰かに考えてもらえたら」とナインにおねだり。コロナ禍で声援が送れないスタジアムとあり、「ファンのみなさんにも盛り上がってもらえたうれしい」と新ポーズでの共闘を呼び掛けた。目標は20本。1本でも多くのアーチを放ち、笑顔を描く。【真柴健】