関西学生野球の関学大が12日、兵庫・西宮市内の同大学グラウンドで始動した。最速151キロ右腕の西隼人投手(3年=福岡大大濠)は今秋ドラフトでの上位指名を目標に掲げた。関学大の1学年上で世話になった黒原拓未投手(22)が昨秋、ドラフト1位で広島に入団。ドラフト後に先輩から「来年、プロで待っているよ」と声をかけられたことを明かし、「自分も一緒に(プロで)プレーしたい」と目を輝かせた。

昨秋は黒原だけでなく、高校時代の1学年先輩からも3人がプロ入りした。三浦銀次投手(22)が法大からDeNA4位、古賀悠斗捕手(22)は中大から西武3位、仲田慶介外野手(22)は福岡大からソフトバンク育成14位で指名された。身近な先輩が次々にステップアップを果たし、「このぐらいのレベルになれば自分もプロに行けると判断しやすくなった」と振り返る。

球種はカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップと多彩。大学最終年の理想像は明確だ。

「常に安定して自分の力を出せている先輩がプロに行っている。自分も安定して力を出せるような1年にしていきたい。球速は最終的には155キロを目指している。球速も出した上で、安定した結果を出していきたい」

直球の強さを最大の武器に「3位以上を目標に」大卒でのプロ入りを目指す。

 

◆西隼人(にし・はやと)2000年(平12)10月13日、福岡・糸島市生まれ。前原小3年時に前原野球スポーツ少年団で軟式野球を始める。前原西中学校では硬式野球の西福岡メッツでプレー。福岡大大濠では1年秋から背番号8でベンチ入りし、2年春のセンバツで8強。3年春から背番号1。関学大では2年秋にリーグ戦初登板して通算3勝。178センチ、84キロ。右投げ左打ち。