え? 阪神藤浪が打撃投手? 日本ハム新庄剛志監督(50)が2日、主力候補が占める沖縄・名護キャンプのBIG組を初指導した。打撃練習では、BIGBOSSの一声で導入が決まった総額500万円のバーチャル投球マシンが登場。藤浪の姿が映し出されたピッチングマシンを相手に打撃練習を実施した。

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■杉谷も悪戦苦闘

杉谷拳士が「藤浪くん」に悪戦苦闘した。このピッチングマシンは、テレビ朝日系「とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」の恒例企画「リアル野球BAN対決」で使用されているものと同タイプ。ただ、今オフは新庄監督からバラエティー番組出演NGが通達され、過去5度参加していた同番組の出演も断念していた。思わぬ形で対決チャンス? が巡ってきたが、この日は9球で安打性はなし。「ものすごく速かったです、思ったより。プロ野球のキャンプで初めて、ああいう画像が出た練習をしたので新鮮な気持ちで打席には立てた」と振り返った。

■阪神藤浪の反応は

藤浪は練習後に取材に応じ、自身の姿が映し出されたピッチングマシンの記事を「見ました」とチェックしていたが「だから何ですかと。別に何とも」と苦笑い。この日は2日連続でブルペン入りし58球を投じた。5日の紅白戦に登板する予定で、順当に行けば11日の日本ハムとの練習試合(名護)の登板が見込まれる。敵地で“リアルBIGBOSS斬り”だ。

◆藤浪くん仕様(最速162キロ)

<球種>

直球

スライダー

カットボール

スプリット

フォーク

カーブ

ツーシーム

チェンジアップ

<ひとこと>

スポーツバラエティー番組でも使用されている最新型

◆バーチャル投球マシン 株式会社キンキクレスコ(本社大阪・池田市)が製造販売。名称は「ユーティリティーエース」。150キロ近い速球が可能で、さらにカーブ、スライダー、フォークも投じる。変化量をカスタムできるため、思い通りの投球が可能。過去には15年のオリックスが春季キャンプで、前年に苦戦したソフトバンク大隣、日本ハム上沢、楽天則本の映像で導入した。巨人も16年から屋内施設「木の花ドーム」の一角に設置し、このときにも阪神藤浪が“登板”している(現在は置かれていない)。