「能見フォーク」イイネ! 阪神伊藤将司投手(25)が今季初実戦登板で2回1安打無失点と好スタートを切った。

紅白戦の紅組で先発。初回は1死から小幡に左翼線へ二塁打を浴びるも、糸井、大山を凡打に退け、2回は難なく3人で片付けた。左右の内角に投げ切ることをテーマに臨み「まだ甘い部分があった。もっと実戦で投げていって、しっかり投げきれるようにしていきたい」と力を込めた。

1月に合同自主トレを行ったオリックス能見から伝授された新球フォークも実戦で初めて解禁し、3球。大山にファウルを打たせ、長坂からは空振りを奪った。「空振りも取れたけど、(坂本)誠志郎さんに聞いたら『まだ(変化が)小さいかな』とか、反省点も出た。そこは練習して実戦で使えるようにしていきたい」。これから勝負球として磨きをかけていく。

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矢野監督は左腕について「真っすぐは両サイドにコントロールできて、良いボールを投げていた」と評価。昨季新人で10勝を挙げただけに「2年目は相手にも研究されて、もちろん対策もしてくる。何かしらバージョンアップをいかないと対応されやすくなる」と新球習得の重要性を説いた。「能見フォーク」を完全習得し、2年目のジンクスを突破する。【古財稜明】

▽阪神坂本(伊藤将のフォークについて)「空振りもあったので良かったですけど、ツーシームとちょっと似すぎると差のないボールになってしまう。差ができるように、もうちょっと意識した方がいいかな」