巨人山崎伊織投手(23)が開幕ローテ入りをたぐり寄せた。オープン戦・西武戦に先発。3回2安打無失点で猛アピールした。「開幕までにもっともっとアピールしていかないといけない。課題に出たことを続けないことが大事。今日の課題を次までに修正できるように練習をしていきたい」と先を見据えた。

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孤独なリハビリを耐え抜いた。プロ入り1年前の20年6月にトミー・ジョン手術を受けた。昨季は新入団発表も新人合同自主トレもリハビリに明け暮れた。ユニホームを身にまとっても実戦マウンドには立つことがなかった。無我夢中で体を鍛える日々は、必然的に心もたくましく、強く、鍛え上がった。

脳裏でイメージしてきた東京ドームのマウンド。スタンドからの拍手がうれしかった。「お客さんが入った東京ドームで投げるのは初めて。ちょっと浮き足だってしまった」と胸が高まった。1回先頭の源田に四球、外崎に投手強襲の内野安打、栗山に四球。塁上が埋まり、ナインがマウンドに集まった。

恐れるものはない。「山口コーチから『1、2点はしゃあないよ』と言っていただけた。少し気持ちが楽になった」。山川を外角スライダー、森を外角シュートで2者連続の空振り三振。中村を145キロ直球で中飛に打ち取り、無失点で切り抜けた。「なんとか無失点で3回を投げきれたのは良かった」と2回、3回は無四球で快投した。【為田聡史】

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