戦う集団をつくる! 中日立浪和義監督(52)が開幕直前インタビューに応じた。新生「立浪竜」は、25日の巨人戦(東京ドーム)で開幕戦を迎える。「最高の相手」と表現したカードからの船出。星野イズムも継承して「勝負事はケンカ」と、コーチ、選手を鼓舞し、常勝軍団を作り上げることを高らかに宣言した。

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-オープン戦は7勝8敗2分けで8位。チームの完成度は

立浪監督 未知数です。投手は後ろも含めて計算できると思う。特にバンテリンドームでは誰が投げても四球を出さなければそれなりになる。打つ方はまったく分からない。オープン戦も打てなかった。ただ相手も同じように打てていない。そう点が入る球場じゃない。1点を貪欲に取りにいく野球はしていかないといけない。やはりビジターで強くならないと。

-開幕への収穫は

立浪監督 先発の勝野。解説者時代から見ているが、ずいぶん良くなった。あとは小笠原、高橋宏とか。

-ローテを任せる高橋宏は高卒2年目。100球メドや登板間隔を空けたりするか

立浪監督 初めはそうなっていくかもしれない。将来的には完投できる投手になってほしい。

-打順は臨機応変か

立浪監督 ビシエドは4番。3、5番も打てるというのがいない。開幕戦は福留を3番レフトで使う。左翼は鵜飼も含め、調子のいい選手を入れ替えて使う。鵜飼や石川昂あたりが主軸を打てるようになれば、新しいチームになるが、まだそのレベルじゃない。開幕オーダーの構想はあるが、大島、岡林が少しケガがあったりしているので、23、24日の練習を見て決める。

-石川昂、鵜飼の成長は

立浪監督 可能性は秘めている。もう少し良くなると思ったがまだまだ。鵜飼は初球から振りにいくのが持ち味。いいところを殺さずに成長して欲しい。

-根尾の現在地は

立浪監督 結果を出そうと必死にやっている姿は伝わる。守備の安定感もあるし、非常に期待している。

-現役時代の中日との違いは

立浪監督 ずいぶんのんびりしている。言い方は悪いが、負けに慣れているところが少しある。本気で悔しがって、反省して、明日はやり返すという気持ちをもっと持たないと。

-星野さん(星野仙一氏、立浪監督がプロ入団時の中日監督)は監督時に負けず嫌いだった

立浪監督 負けは許されなかった。理由など関係なしに。負けたら傷口に塩じゃないが、自分が怒られることが分かっていて、憂鬱(ゆううつ)でしょうがなかった。結果的には怒られたくないから勝ちにいくみたいな感じになったが、何であれ、その部分は大事。

-試合後ミーティングも叱責(しっせき)がすごかった

立浪監督 すごいどころじゃない。勝負事は勝たないとね。勝負事はケンカ。

-開幕戦相手の巨人は星野さんも宿敵にした

立浪監督 最高の相手。星野さんも気合が入っていた。私も監督含め、コーチも戦う集団を作るために気合を入れてやっていきますよ。