阪神1番の近本光司外野手(27)は、“ノー感”で苦手の3月を克服する。

矢野監督、坂本らと広田神社での必勝祈願後、甲子園の室内で全体練習に合流。シーズンの到来を感じるか? との問いに「例年よりも感じないようにしてるかもしれない。あまり感じないです」と冷静だった。

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開幕直後の3月は19年と21年の2度とも大苦戦(20年は6月開幕)。通算打率は0割8分8厘にとどまる。それだけに「僕は開幕をあまり意識したくない方。開幕が悪くてももう慣れてます」と苦笑い。「チームが勝てるようにということだけは意識してます」。過去3年の反省をもとに、無の境地で4年目の開幕を迎える。

開幕が全てではない。昨季も3月は0割4分5厘で発進したが、猛烈な巻き返しで178本のHランプをともし、初の最多安打を獲得した。「シーズンが長いのは分かってきた。開幕の1カ月、いいスタートを切ったからといって、いい結果が残るわけでもない。結局は最後に優勝しないと意味がない」と言い切った。

25日の開幕戦はヤクルト小川が先発してくる。昨季の開幕戦は3打数無安打に抑えられたが、21年全体では打率4割1分7厘をマークした。初回に出塁すれば足も生かして一気に攻略のチャンスが広がる。意識しない開幕が、好結果を呼ぶはずだ。【古財稜明】