ロッテ佐々木朗希投手(20)が自己最速となる164キロをマークした。今季初登板となったこの日、初回回に楽天浅村への初球が球場スピードガンで「164」と表示された。

大船渡(岩手)時代の19年4月6日、高校日本代表1次候補合宿の紅白戦で投げた163キロを、約3年ぶりに更新した。また25日の楽天戦でタイロン・ゲレーロ投手(31)がマークした球団の公式戦最速記録161キロを、わずか2日後に3キロも更新。「ガンもそこまで安定してないと思うので、そういうところは今日は気にせず、打者の反応だったりを意識して投げました」と振り返った。この日は6回4安打3失点。ビハインドで降板したため、勝敗は付かなかった。

プロ入り後の公式戦では昨年9月10日の楽天戦(ZOZOマリン)などで投げた158キロが最速だった。プロ3年目の今季はすでにオープン戦で163キロを4球マーク。昨年5月のデビュー時には150~152キロだった平均球速帯は10キロ近く上増しされ、今季は大きな飛躍が期待される。

なお、日本人のNPB最速記録はエンゼルス大谷翔平投手(27)が日本ハム時代の16年10月16日、CSソフトバンク戦(札幌ドーム)で記録した165キロ。大谷は当時22歳。同じ岩手県出身の佐々木朗は、20歳にしてあと1キロに迫った。

NPB最速記録は21年8月13日、巨人チアゴ・ビエイラ投手(29)が中日戦(東京ドーム)で投じた166キロとなっている。【金子真仁】