命懸け? のサプライズで、新たな“新庄伝説”を刻む。日本ハムは今日29日、札幌ドームで西武との本拠地開幕戦を迎える。試合前のセレモニーで規格外の演出を予告した新庄剛志監督(50)は28日、極秘リハーサルに臨み、インスタライブで球団の開幕戦最高視聴率の更新へ意欲を見せた。

敵地福岡で3連敗を喫し、仕切り直しの一戦。史上最高のエンターテインメントで弾みを付けて、初勝利をもぎ取る。

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「BIGBOSS」に進化した背番号1が、札幌ドームの公式戦に帰って来る。本拠地開幕戦はとんでもない演出で幕を開けることになりそうだ。新庄監督が準備したのは「世界初の試み」「前代未聞のイベント」という、壮大な試合前セレモニー。「見たら分かる」と詳細は伏せたが、ワクワクとハラハラが同居した演出になるそう。前日の28日は札幌ドームで完全非公開のリハーサルを行い、新庄監督も参加。失敗すれば当日は「オレがいないかもしれない…」と命懸けのチャレンジをにおわせた。

現役最終年の06年6月6日阪神戦では、札幌ドームの天井からゴンドラで降りて登場。25日のシーズン開幕戦では、敵将のソフトバンク藤本監督と異例のタッグを組み、“分身の術”で敵地福岡のペイペイドームを沸かせた。そのエンターテイナーぶりは、米大リーグの公式サイトでも取り上げられたほどだが「世界に発信しまくっていきたい。アメリカを越えて、ヨーロッパまで」と、満足はしていない。

開幕戦を中継した札幌テレビ放送(STV)によると、25日の世帯視聴率は開幕戦としては球団歴代2位タイの26・5%(1位は12年)、個人全体は歴代最高の17・4%だった。この日、日刊スポーツ評論家で球団OB森本稀哲氏(41)のインスタライブに登場した新庄監督は「1位が斎藤佑樹君の(開幕戦)初先発。明日は、それを超えたいな~。盛り上げますよ」と意気込み「乞うご期待!!」と、自身のインスタグラムに記した。

日ごろから、ファンの声援が好プレーを生むと強調している。会場の熱気は、選手たちのプレーにも影響するはず。チームは連敗中で、開幕4連敗となれば北海道へ球団移転後は初。史上最高のエンターテインメントで、連敗ストップ、監督としての初勝利を奪いに行く。【中島宙恵】

○…日本ハム新庄監督がインスタライブで、開幕カードで対戦したソフトバンク藤本監督からの助言を明かした。「1戦目(25日)に万波君の打席を藤本さんが見て『あれじゃあ、ダメだよ。彼のタイプは(バットを)振らせないと』って。『経験してボール球に手を出さないようにしないとダメになる』と敵ながら教わって」と感謝。「どんどん振らせて行くスタイルで行こうと思う」と話した。