4年連続ゴールデングラブ。その名手の守備に、まさかのほころびが生じた。

1-1の延長10回無死一塁。ロッテ藤原の打球は、西武源田壮亮内野手(29)の正面に飛んだ。併殺。球場で見ていた人は、その未来を確信した。

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ただ、まさか…。源田の手にボールが付かない。グラブからこぼれた。信じられない光景が広がった。ピンチは無死一、二塁に拡大。思わず源田は天を仰いだ。その後、1死満塁となり、犠飛によるサヨナラ負けにつながった。

とはいえ、延長戦まで持ち込んだ立役者は、間違いなく源田だった。1点を追う7回2死二塁では、チームを救った。ロッテ高部の打球は三遊間の深いところへ。二塁走者は俊足和田。抜ければ1点になった弱い打球を、源田はギリギリの逆シングルで止めた。状況を冷静かつ一瞬で見極め、サードに送球。オーバーランしていた和田を刺し、ピンチを脱した。その直後の打席では、センターオーバーの二塁打を放ち、相手のエラーも絡み三塁まで進塁。同点となるホームを踏んでいた。攻守で存在感を発揮していた。