広島長野久義外野手(37)が「特別な日」に存在感を示した。今季初スタメン出場し、打っては2本の二塁打で3打点。守備でも投手陣をもり立てた。

広島逆転勝ち、マクブルーム来日1号、玉村昇悟1勝 巨人今季初の負け越し/ライブ詳細

2回は先頭で四球を選ぶと、続く末包の一、二塁間後方にフラフラと上がった飛球に好判断でスタートを切った。ポテンヒットとなり、一気に三塁を陥れ、上本の遊併殺の間に勝ち越しのホームを踏んだ。1点リードの4回は無死一塁から三塁線を破る適時二塁打で追加点を奪い、7回2死二、三塁からは左中間を破る2点二塁打。巨人を突き放した。「みんながいい形でつないでくれていたので良かったです」。守りでも、2点リードの6回無死一塁で中田の飛球をスライディングキャッチ。併殺に仕留めた。

開幕12戦目で巡ってきた今季初先発で存在感を示した。試合後、長野は遠くを見つめるように「今日はタク(木村拓)さんの命日。こういう日に活躍できたのは良かったと思います」と、巨人入団1年目に他界した先輩への思いを口にして球場を後にした。【前原淳】