オリックスキラーが6年ぶりに負けた。ソフトバンク和田毅投手(41)が、5回途中6安打3失点で今季初黒星。ここ15試合負けなしで7連勝中のお得意様相手に踏ん張れず、16年9月8日以来の同戦黒星を喫した。「ランナーを背負ってから粘ることができませんでした。チームに申し訳ない」と肩を落とした。

【ニッカン式スコア】20日のオリックス-ソフトバンク戦詳細スコア

立ち上がりは好調で、145キロ前後の直球が外角にビシバシ決まった。急転したのは1点リードで球数が70球前後を迎えた5回。1死後、福田の三塁打に失策が絡んで同点。2死からも四球、二塁打、四球と精彩を欠いた。満塁で7番安達に勝ち越しの2点適時打を浴びて降板。藤本博史監督(58)は「やっぱり70球を超えたところ。(2死二、三塁で)ラベロへの四球が一番いらんね。ラッキーな1点でイケイケになってたところだから、和田クラスになら抑えてもらいたかった」と厳しい言葉をかけた。

次回登板について、指揮官は「10日空けます」と説明。順調なら5月1日の楽天戦(楽天生命パーク)に向かう見込みだ。3、4月は3戦勝ちなしでも防御率2・35と粘投したが22年は依然未勝利。月も変わってツキも変えたいところだ。

今季先制すればチーム10連勝だった神話も崩壊。首位楽天が勝利したため、「マイナス0・5」だったゲーム差は「0・5」に開いた。21日は今季4戦3勝の千賀が先発する。藤本監督は「エースが投げるので、何とか勝って、北海道へ行きましょう!」と明るく切り替えた。【只松憲】